蛭子ミコト:ブログ版second

主に食品添加物や食品衛生のことについて書いていくブログ

過去の輸入食品中の放射能濃度を調べてみた

Twitter上で予告していたように、過去の輸入食品中の放射能濃度を調べてました。

まずは、厚生労働省のHP。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/0111/h1108-2.html

暫定限度370Bq/kg(放射能濃度)を超えた輸入食品一覧が表になっています。
ただ、これ時系列で並んでいるのでちょっと見にくいというか、比較しにくいのですよね。

というわけで、整理してみました。


大雑把に肉類、ナッツ類、キノコ類、ハーブ類と大分類を作って見ました。

私的意見
○違反した食品は、キノコやトナカイよりもハーブ類が多い。
これは、日本での荒茶の違反と同様に、乾燥していて水分が少ないから相対的に高い数値になっていると考えるのが適切でしょう。
・・・それにしても、1000オーダー連発だったなぁ・・・

○原産国は、ヨーロッパ全域と感じるくらいに幅広い。
チェルノブイリの影響がとっても大きかったことが伺えます。
(なお、こんな感じに分類されているそうです。http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010407/06.gif )

ちょっと学術的になりますが、ここでもまとめられています。
輸入食品中の放射能の濃度限度 (09-01-04-07)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-01-04-07


ただ、厚生労働省のこの結果は、あくまで暫定規制値を超えたものであって・・・
定量限界以上・暫定限度値未満(50以上370未満)である食品の割合や数、種類がわからないのですよね。


で、他にもネット上で調べていたらいくつか出てきました。


愛知県衛生研究所
http://www.pref.aichi.jp/eiseiken/4f/chernobyl.html

京都市場衛生検査所
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/itiba/kekka/rikagaku/houshanou/index.html

神奈川県(うまく探せばもっとデータあるかも。わかりやすく置いておいて欲しい。東日本大震災前の魚のセシウム濃度がわかる貴重なデータ)
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/164088.pdf
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/164087.pdf
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/164082.pdf
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/165364.pdf


丹念に探せば他にも見つかるでしょうが、
とりあえず検索した結果・・・ネット上で調べられる限りでは、
東京都健康安全研究センター(旧名:東京都立衛生研究所)質・量ともにダントツです。
http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/issue/journal/index-j.html
(昭和63年度から平成22年度までの23年間、年度ごとに年報としてまとめられています)

・・・さて次回は、このデータを整理してみたいと思います。
(というかデータ整理中なのですが、量が多くて激しく後悔しています)